割り引きやクーポンが貰えて、おトクな「Go Toキャンペーン」4事業についてトコトン解説します!!

2020年12月3日

いよいよ始まる「Go Toキャンペーン」!!

7月22日より、「Go Toキャンペーン」のうち、宿泊代金など国内旅行の料金の割り引きが開始されるのが発表されました。そもそも「Go Toキャンペーン」とは何か徹底解説したいと思います。

そもそも「Go Toキャンペーン」とは?

そもそも「Go Toキャンペーン」とは、政府が令和2年度補正予算において、「需要喚起キャンペーン事業(Go Toキャンペーン事業)」を新規に創設しました。これは新型コロナウイルスの感染拡大によって、甚大な影響を受けた地域産業において、感染症の流行状況を見極めつつ、地域の再活性化を目的に、一定期間に限定した需要喚起キャンペーンを実施する為のものです。

まずは、感染防止を徹底し、雇用の維持と事業の継続を最優先に取り組むとともに、クーポンやポイント等を消費者に給付することにより、影響を受けている観光・運輸業、飲食業、イベント・エンターテイメント業などの需要を喚起するという官民一体型のキャンペーンになります。
このキャンペーンは、農林水産省・経済産業省・国土交通省が主体で行われます。

キャンペーンは、以下の4事業予定されています。
「Go ToTravel キャンペーン」
「Go To Eat キャンペーン」
「Go To 商店街 キャンペーン」
「Go To Event キャンペーン」

「Go Toキャンペーン」が始まるまでのこれまでの経緯について解説

この「Go Toキャンペーン」ですが、補正予算成立後からこれまでの経緯としては以下のようになっています。

5月26日
「Go Toキャンペーン」を実施する委託先の公募を開始。
6月5日
高額な委託費が判明し、それに対する批判から公募をいったん中止に。
6月8日
観光庁が「Go Toキャンペーン」の概要を発表。委託先の公募(トラベルのみ)を再開
6月19日
国交相が、「8月の早い段階で開始出来るように」という趣旨の発言。

上記の経緯から8月開始と思われていましたが、実際は7月10日に、7月22日から開始するのを発表しました。先の読めない展開から一転した形になります。

7月22日から開始されるのは「Go To Travelキャンペーン」その内容は?

国土交通省の「Go To Travelキャンペーン」資料より

7月22日から始まるのは、国土交通省(観光庁)が主体で行う「Go To Travelキャンペーン」になります。これは国内旅行の料金の割り引きで、すでに予約していても22日以降の旅行であればキャンペーンの対象となります。残念ながら東京都は対象外になります。

国内旅行の割り引きの額は旅行代金の35%分で、上限は、宿泊旅行の場合、1人1泊当たり1万4000円、日帰りの場合は1人当たり7000円です。

割引対象になる予約方法は、2つあります。
1つ目が旅行代理店、予約サイトを通じて申し込んだ場合。
2つ目は、宿泊施設への直接予約になります。

割引対象になる利用プランは、3つあります。
1つ目が、宿泊+交通機関のセット。
2つ目が、宿泊のみ。
3つ目が、宿泊に準ずるもの。
これは、クルーズ船や夜行フェリー、寝台列車や夜行バスが対象になります。

3つの利用プランで注意すべき点は、個人手配の交通機関は割引対象外となる所です。
必ず割引対象になる予約方法を利用して割引対象にしましょう。

割り引きには利用回数の制限はなく、自治体が独自に行うキャンペーンと合わせて利用することも可能です。つまり各地で開始されている、「ながさき癒し旅ウェルカムキャンペーン」や「瀬戸内市宿泊応援キャンペーン」などを利用しても良い訳で、かなりお得になりますね。

また、観光分野のキャンペーンのうち旅行先の飲食店や土産物店、それに交通機関などで使える旅行代金の15%分のクーポンについては、準備に時間が必要な為、9月中をめどに始めることにしています。

国土交通省の「Go To Travelキャンペーン」資料より

今後に期待!!農林水産省が主体で進めている「Go To Eatキャンペーン」とは?

過去に当サイトで取り上げた農林水産省が主体で進めている「Go To Eatキャンペーン」について、再度取り上げます。
農林水産庁は、「Go To キャンペーン」の中で「Eat(飲食)キャンペーン」を担当する省庁になります。

「Go To Eatキャンペーン」では最大一人あたり1000円分または2割分のポイントや割引等が!

「Go To Eatキャンペーン」では、農林水産庁のサイトに「Go To Eatキャンペーン事業」について掲載されています。
内容としては、1つ目は登録飲食店で使用できるプレミアム食事券(購入金額の25%分上乗せ)となっています。購入制限として1回の購入あたり2万円分となっており、使用時におつりが出ないという注意が必要です。
それを踏まえてでも25%分を上乗せとは随分とおトクなキャンペーンと言えますね。

農林水産省の「Go To Eatキャンペーン」資料より

2つ目は、オンライン飲食予約におけるポイント付与になります。
これは、オンライン飲食予約サイト経由で、キャンペーン期間中に飲食店を予約して利用した客に対して次回以降に飲食店で使用できるポイントを付与するというものです。
付与されるポイントは、昼食時間帯は500円分、15時以降の夕食時間帯は1000円分を予定されています。
ポイント付与の上限は、1回の予約あたり10人分(最大で10,000円分のポイント)となっています。
最低利用金額が明記されてはいませんが、こちらもかなりのおトク感があるキャンペーンになりそうですね。

オンライン予約に関しては。以前に農林水産省は、下記のキャンペーン方針を出していましたが、それに沿った内容になっていますね。

オンライン飲食予約事業者や食事券発行事業者等(以下、オンライン予約事業者等)経由でキャンペーン期間中に飲食店を予約、食事券等を購入する消費者に対して、ポイント等の付与や割引等を行うこと等で、飲食店における消費喚起の動機付けになる経済的インセンティブを付与すること。
ただし、ポイントや割引等の上限は、最大一人あたり1000円分または2割分
を目途とすること。

https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gaisyoku/hoseigoto.html

キャンペーンの内容については、YouTubeでも説明されています。
7月21日からオンライン飲食予約サイト事業者、食事券発行事業者、実績確認事業者等の公募が開始されました。今後の進捗は要チェックですね。

Go To Eatキャンペーンの事業者に食べログを期待

飲食予約サイト事業者、食事券発行事業者に食べログを期待する声が高いようです。
食べログの利用者も多いですし、予約時にキャンペーン適用価格に事前になっていたら便利ですよね。
今後の展開に注目ですね。

今後に注目「Go to 商店街キャンペーン」、「Go to イベント キャンペーン」

最後に「Go to 商店街キャンペーン」について説明したいと思います。
このキャンペーンは、経済産業省(中小企業庁)が主体で進めているキャンペーンです。
現在は公募が終わったら段階でこれから委託先の選定に進むと思われます。
令和2年度「需要喚起キャンペーン事業(Go To 商店街事業)」に係る委託先の募集(企画競争)について
この「Go to 商店街キャンペーン」は商店街でのイベント開催やプロモーション、観光商品開発などの実施を国が補助、「Go to イベント キャンペーン」はチケット会社経由で、期間中のイベント・エンターテインメントのチケットを購入した消費者に対し、その2割相当分の割引・クーポン券を付与する予定となっています。
ちなみに、中小企業庁のサイトでは以下のように事業内容が説明されています。

新型コロナウイルスの感染拡大は、イベントや外出の自粛等の影響により、地域の多様な産業に対し甚大な被害を与えています。

このため、甚大な影響を受けた産業において、将来の収益回復の見通しを持っていただくためにも、新型コロナウイルス感染症の流行状況を見極めつつ、地域を再活性化するための需要喚起が必要です。 

まずは、感染防止を徹底し、雇用の維持と事業の継続を最優先に取り組むとともに、Go To 商店街事業(以下、「本事業」という。)では、国全体の需要喚起を図るべく、立地や集客機能に優れた商店街等において人の流れと街のにぎわいを創り出し、商店街等のにぎわい回復を図ります。

本事業は、新型コロナウイルス感染症にかかる政府の基本的対処方針や業界別ガイドラインなど業界毎の感染症対策の実施状況、地域毎の感染症流行状況等を勘案しつつ実施時期や実施範囲等も含め関係省庁・関係団体等と相談しながら段階的且つ柔軟に実施することとします。なお、新型コロナウイルス感染症の再流行などによる緊急事態宣言の再度の発出など新たな事態が生じた場合、事業の実施中においても見直しを図ることがありえますので、御理解いただいた上で、応募ください。

https://www.chusho.meti.go.jp/shogyo/shogyo/2020/200701goto.html

つまり、コロナの感染拡大次第ではすぐに見直しされる可能性もある訳です。
イベントがお得になるキャンペーンですが、肝心のイベントが中止になったり、キャンペーンが見直しになる可能性も頭に入れて利用する必要があります。

常に情報に気を配りながら「Go Toキャンペーン」を利用しましょう。

「Go Toキャンペーン」は、どれもお得になるキャンペーンではありますが、これまでの経緯から世論の動向や新型コロナウィルスの流行次第で方針が短期間で変更されてきました。
今後もトラベル以外のキャンペーンについても随時方針が変更される事でしょう。ニュースや各省庁のサイトでの発表内容に注視してお得にキャンペーンを利用していきましょう。当サイトでも随時取り上げていきます。