ポイント還元もあるキャッシュレス決済アプリ「メルペイ」の便利な使い方とは?
スマートフォンを使ったキャッシュレス決済に注目が集まっています。さまざまな決済サービスがあって迷ってしまう人も多いでしょう。その中でも、おすすめなのが「メルペイ」です。メルペイの大きな魅力の1つは、フリマアプリで大きなシェアを誇る「メルカリ」と連携している点です。この記事では、メルカリとメルペイの関係などに触れつつ、上手な使い方やポイント還元などについて紹介していきます。
メルカリとメルペイはどんな関係?
不要になった物品を手軽に処分するにはインターネットで取引ができるオークションやフリマが一般的です。そのフリマアプリの1つに「メルカリ」があります。メルカリを利用するのに登録や入会金は不要です。また、一般的なオークション出品では、慣れていないと手続きが面倒に感じる場合があるのですが、メルカリならスマートフォンから手軽に出品できてしまいます。そのため、幅広い人気を持つフリマアプリとして多くの人が利用しているのです。
スマートフォンによる決済アプリのメルペイは、このメルカリの派生サービスの1つといえます。この両者のサービスがシームレスに連携して使えるところが、メルペイとメルカリの最大のメリットなのです。たとえば、メルカリで不用品を販売するとします。メルペイが導入される以前は、売上金の利用には手数料が発生する場合がありました。メルカリで他の人が出品している商品の購入に使うには問題はないのですが、現金化するときには申請と手数料が必要だったのです。2019年4月中旬までは、売上金を現金化するには1万円以下なら振込手数料210円が必要でした。それ以降は金額にかかわらず手数料が掛かるようになっています。
要するに、メルカリ内で出品と購入が完結していれば、手数料はいらない仕組みだったのです。そのため、多くのメルカリユーザーは売上金を現金化せずに、メルカリで出品された商品の購入に使っていました。メルペイの導入で、このようなメルカリ内での出品と購入の「閉じたサイクル」が開かれるようになったのです。メルペイは、メルカリの売上金やポイントを残高として使うことができます。メルカリで少額の売上しかなくても、手数料不要でスマートフォン決済のメルペイの残高として利用できるようになったのです。たとえば、メルカリで数百円の売上があれば、メルペイ対応店舗ならその数百円の商品購入に使えるようになりました。
メルペイアプリを使いこなすには「メルペイ残高」に注目
メルペイを使う準備として、まずスマートフォンに「メルカリ」アプリをインストールしておく必要があります。アプリはiOSとAndroidOSの両方に対応しています。iOSの場合、iPhone7以上のiPhone端末が必要です。また、iOSと連動するApple Watch用のwatchOSにも対応していて、Apple Watch Series 2以上の端末で決済ができます。一方、AndroidOSはver.5.0以上がインストールされた「おサイフケータイ」機能が使える端末に対応しています。
メルペイで商品やサービスの代金を支払うには、アプリで表示される「メルペイ残高」に決済額以上の金額を用意しておく必要があります。メルペイ残高を増やす方法としては、「ポイント購入」と「チャージ」があります。「ポイント購入」とは、メルカリを利用したフリマの売上でポイントを購入することで、メルペイ残高に算入する方法です。1ポイントは1円として残高が増加します。なお「本人確認」と呼ばれる認証作業を完了すると、ポイントの購入操作が不要になります。
「チャージ」とは、銀行口座を登録しておいて、その口座を通じて必要な金額をメルペイ残高に移す方法です。アプリで「メルペイ」を選んで、「チャージ(入金)」ボタンを押すと、登録済みの銀行口座とチャージ金額を選ぶ画面が表示されます。そこで、希望の銀行と金額を選んで「チャージする」をクリックするだけの簡単操作でメルペイ残高へ入金できるのです。
なお、チャージにはいくつか注意点があります。最低入金額は1000円です。1回あたり1000円以上をチャージする必要があります。上限も決まっていて、1日の入金限度額が20万円に制限されています。さらに、メルペイ残高が100万円を超えている場合、チャージはできません。
選べる2つの支払い方法
メルペイ利用の際の支払いには、メルペイ残高内で決済する「プリペイド方式」と、後払いができる「メルペイスマート払い方式」と「メルペイコード払い」が選べます。「プリペイド方式」は、一般的なスマートフォン決済でも用いられている方式で、先に残高を確保しておき、その限度内で決済を行うのです。「iD決済」が使える店舗なら、店頭にある決済用端末にスマートフォンをかざして支払います。メルペイの「メルペイコード払い」も使い方は簡単です。対応店舗で、アプリで表示するQRコードを読み取ってもらうか、店頭にあるQRコードをスキャンして支払えます。一方で「メルペイスマート払い」は、自分で上限額を設定しておいて、利用した金額を翌月にまとめて銀行引き落とし等で精算する方法です。
本人確認と銀行口座登録のメリット
メルペイの提供するさまざまな便利なサービスを効果的に使うためには「本人確認」を済ませておく必要があります。本人確認には2つの方法があり「銀行口座を登録するタイプ」と「顔写真と運転免許証で登録するタイプ」から選びましょう。ちなみに、銀行口座を登録しておくと、2つのメリットがあります。まず、メルカリの売上金を振込申請するときの期限がなくなります。通常は売上発生から180日を過ぎると振込申請ができなくなるのです。銀行口座が登録されていれば、いつでも現金化できるようになります。もう1つのメリットは、メルカリの売上でポイントを購入する手間が省ける点です。銀行口座の登録があれば、売上は直接メルペイ残高にチャージされます。
ポイント還元キャンペーンの注意点
メルペイでは「ポイント還元」キャンペーンが期間や地域限定で行われることがあります。たとえば、2019年12月に行われたキャンペーンでは、「渋谷区内」のメルペイ加盟店で「コード決済」で支払うことが条件となっていました。この条件をクリアすれば、上限1000ポイントまでですが、24時間以内に支払い金額の10%相当のポイントが還元されたのです。ただし、ポイント還元を受ける際にはいくつかの注意点があります。まず、支払い方法を間違えないことです。この例では、「ID決済」で支払ってしまうとポイント還元対象ではなくなってしまいます。また、還元されるポイントには有効期限が設定されていることがあります。この例の場合は、付与日を含めて60日となっていたので、計画的な買い物をしないとせっかくの還元ポイントが無駄になってしまうのです。
メルペイはどこで使える?
メルペイはコンビニ、飲食店、ドラッグストアなど日本全国の加盟店で利用可能です。また、メルペイに対応しているネットショップでも使えます。たとえば、iD決済なら、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップなどのコンビニから、イオンなどのスーパーでも支払えるのです。メルペイコード決済なら、ローソンやミニストップなどのコンビニ、吉野家や松屋などの飲食店、マツモトキヨシなどのドラッグストア、JapanTaxiなどの配車アプリで利用できます。ネットショップなら、エアトリやサンプル百貨店、SHOPLISTなどが対応しています。なお、それぞれの決済方法に対応する加盟店は随時増えています。最新情報はメルペイ公式サイトなどで確認するとよいでしょう。